モノクロスナップ約30点
〜『青すぎる空』とは、八月の長崎にピタリとはまる言葉だった。〜
今年のお盆に撮られた、作者の故郷、長崎。 約20点を展示する。
誰かに見せることがないような毎日の一部、表情etc
明るくもない暗すぎもしない中途半端な瞬間。
綺麗なものだけの日々が楽しいのだろうか。
華音
1986年生まれ
2007年 フリーモデルとして活動
2008年 お茶の水美術専門学校卒業
2010年 No Sunny Daysを開く
この度、ギャラリーニエプス、ZEN FOTO GALLERY、森岡書店の3ギャラリー共同企画展として写真評論家飯沢耕太郎氏監修で「寫眞に歸れ」と題した
中山岩太やハナヤ勘兵衛などの戦前の前衛写真、「光画」を中心とした希少な雑誌、花電車の絵はがきなどの1930年代の知らざれる日本の写真文化に関する展示を行います。
この内ニエプスでは帝都東京の祝祭空間を走った「花電車」の驚くべき姿を数百枚の絵はがきを中心に展示致します。
展示に合わせて、ZEN FOTO GALLERYよりそれぞれのカタログも発行されます。
是非3ギャラリー併せてお立ち寄り下さい。
「寫眞に歸れ」展 ZEN PHOTO GALLERY 2010年9月3日(金)〜9月19日(日)(月曜日、火曜日休み)www.zwn-foto.jp 050(5531)9536
「光画」展 森岡書店 2010年9月8日(水)〜18日(土)(日曜日休み) www.moriokashoten.com 03(3249)3456
日本の第二次世界大戦以前の写真表現の最前線が、アマチュア写真家たちによって担われていたのは、忘れてはならないことだろう。 1904年創設という古い歴史を誇る浪華写真倶楽部(大阪)をはじめとして、 東京写真研究会(東京)、日本写真会(同)、愛友写真倶楽部(名古屋)、木国写友会(和歌山)といったアマチュア写真家団体が競い合い、 優れたテクニックと高度な美意識に支えられた素晴らしい作品が次々に生み出されていった。
1930年代になってヨーロッパのモダニズム的な写真の流れに強い影響を受けた「新興写真」が主流になると、 丹平写真倶楽部(大阪)、芦屋カメラクラブ(兵庫)、前衛写真協会(東京)、ナゴヤ・フォトアヴァンガルド(名古屋)といったグループが次々に結成され、 シュルレアリスムや抽象絵画の理論を取り込んだ「前衛写真」が花開いた。彼らの果敢な実験精神こそが、この時代の日本写真の推進力となっていたのは間違いないだろう。
たとえば、プロ写真家の代表のように思われがちな木村伊兵衛(1901〜74)にしても、 大正末から昭和初期にかけては経営する写真館の仕事は奥さんの久子にまかせきりで、 浅草を拠点とするヤマト写真クラブの一員として、日々街に出てはスナップ写真を撮りまくっていたという。 木村のその後のドキュメンタリーやポートレートの名作が、この時期の自由でのびやかな活動を元にして花開いていったのは間違いない。
戦後になると、木村や土門拳のようなプロ写真家がアマチュア写真家をリードし、指導していくという構図ができあがってしまう。 その流れは今でもずっと続いているといえそうだ。だが、1990年代のデジタル化以降の状況を見ると、プロとアマチュアの間にあった歴然とした違いが、あまりはっきりしなくなってきている。 むしろ、さまざまな刺激に鋭敏に反応し、新たな領域にチャレンジしようとしていた戦前のアマチュアたちの実験精神をもう一度問い直し、受け継いでいく時が来ているのではないかと思う。
そのための一つのきっかけとして、今回のマーク・ピアソンさんが蒐集した戦前の写真作品のコレクションの公開は、とても重要な意味を持つのではないだろうか。
「花電車」の魅惑
「花電車」とは明治末から昭和期にかけて、いろいろな記念行事にあわせて華麗な装飾をほどこした路面電車を走らせた都市のページェントである。
かなりの人気を集めていたようで、戦前には必ず記念絵はがきが発行されていた。
ここに掲載したのは、1990年代の半ば頃に、中藤毅彦と飯沢耕太郎がほぼ同じ時期に蒐集していた「花電車」絵はがきコレクションの一部である。
まったく偶然に、2人とも「花電車」の不思議な魅力にはまっていたというのが面白い。
何といっても、この和洋華折衷の装飾デザインが、活気あふれる祝祭的な気分を醸し出している。
夜になると極彩色のイルミネーションが輝き、本物の楽団をのせて演奏を聴かせる「花電車」もあったという。
目や耳だけでなく、五感すべてを刺激する見せ物だったのではないだろうか。その魅惑をぜひ多くの方たちに味わっていただきたい。(飯沢耕太郎)
一冊の本がきっかけで、ルーツを知る旅は始まった。
仙台、くりこま高原へ。
今年の一月に訪れたその風景を
何も考えず感動のままフィルムに吸い込ませた。
自分のトレードマークである、
よく写らないリコーフレックスで撮られた
モノクロ約30点。
今まで国道一号線を撮っていたが、全く関係ない道を歩いていると
今までに道脈として撮影してきた景色と同じような景色に出くわす事がよく有る事に気づいた。
そこに共通するものはなんなのか?写真を通して探るべく、私はひたすら道沿いを歩いた。
2001年9月には、誰もが知っている世界を震撼させた事件があったが、
その出来事とは関係なく僕はその三ヶ月後にN.Yを訪れた。
何が起きようとも人々の営みは行われ、当然のようにクリスマスは休みでホームパーティーへと出かけて行く。
そんな中観光客丸出しの僕は、人がいない街へと繰り出し、
昨日まで混沌としていた街ががらりと表情を変えて静寂となり、
まるで巨大な映画のセットの中に放り込まれたような感覚になったのを覚えている。
何時も光と影があり、人々の営みがあり、匂いがあり、時間が進んでいることを実感した2001年12月のN.Y。 カラー写真約40点を展示します。
2007年の秋、モンゴルをスナップ歩きした時の写真を展示します。
旅の途中、こんな風に思った事はありませんか?
「出会ってしまった..... ☆」
そう、今回集まるのは「うちに来るしかなかった」運命のおみやげ達。
いろいろな分野で活躍するひとクセもふたクセもある面々が、おみやげをメインとした珠玉のコレクションを持ち寄ります。
出展者
秋山伸+堤あやこ[グラフィック・デザイナー/schtucco]|
中藤毅彦+橋本とし子+GalleryNiepce一同[写真家/Gallery Niepce]
森山大道[写真家]|尾仲浩二+尾仲由布子[写真家/ギャラリー街道]|路川敬+すずきあさこ[イラストレーター]
篠原俊之+杉守加奈子[Roonee 247Photography]|森岡督行[森岡書店]|
米屋綾子+矢口恭子+真野江利子[ガラス工芸/nido]
村上仁一[編集者]|由良環[写真家]|藤田哲[オースチンレコード]|タカザワケンジ[ライター]ほか
[オープニング・パーティー]
1月25日[月]6:00-8:00pm 会費¥500-
写真を2枚並べて提示すると、反射的にそれぞれを関連づける物語をひねりだそうとするものだ。
そうした心の働きを利用して世の中を自分なりに解釈する試み。
2枚組を中心としたデジタルカラー作品を展示。
撮影 2009年
撮影地 北陸
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